
◯パートナーとの関係がこじれやすい考え方
名古屋の臨床心理士いまいです。
今日は夫婦のことを書きます。
・
夫婦とはこうあるべき
夫とはこうあるべき
妻とはこうあるべき
私たちは、夫婦や夫・妻に対して
いろんな考えをもっています。
どれがよい
どれが正しい
というものではありません。
ただ、ある研究では
「パートナーとの関係がこじれやすい考え方」
がわかっています(中釜ら,2008)
パートナーとの関係がこじれやすい考え方とは
- 孤独は、結婚生活によって癒される。
- 愛さえあれば夫婦関係はうまくいく。
- 愛しあっていれば、気持ちや考えを言わなくても分かりあえるはずだ。
- 葛藤はなるべく避けた方がよい。
- 夫婦の間では、何をいっても許される。
- 2人の意見が食い違ったとき、どちらかが正しくどちらかが間違っている。
- 夫婦の関係がよりよいものになるためには、相手が変わらなければならない。
- 自分のことを1番理解してくれるのは親である。
- パートナーとの間で問題が生じたら、実家を頼るのは当然だ。
です。
このような考えを
強くもっているほど
パートナーとの関係が
こじれやすいといわれています。
・
私がこれをみて思ったのは
カウンセリングで
解決できることばかりだなということです。
たとえば
- 愛しあっていれば、気持ちや考えを言わなくても分かりあえるはずだ。
- 葛藤はなるべく避けた方がよい。
- 夫婦の間では、何をいっても許される。
これらは
コミュニケーションスキルを
鍛えることで改善できます。
・
育ってきた環境が違うもの同士が
1つの家庭を築く。
そのためには
お互いの「正しさ」を
主張するだけではうまくいきません。
自分の考えに
こだわればこだわるほど
相手との心の距離は
遠のいていきます。
そして
自分の正しさに
こだわればこだわるほど
「孤独」になります。
・
夫婦関係が
うまくいっていない時は
その原因を相手に求めがちです。
あの人がだらしないから
あの人が優しくないから
あの人が冷たいから
お気持ちはとてもよくわかります。
私もそうですから...
でも
きびしいようですが
相手を変えるのは難しいんです。
相手が変わるのを待っていたら
いつになるかわかりません。
その前に
ふたりの愛が壊れてしまいます。
だから
つらくても
苦しくても
まずは自分ができることから
始めていきましょう。
