
◯兄弟げんかがなくなる!?親ができること①ピアジェ保存の概念
名古屋の臨床心理士いまいです。
今日は育児のことを書きます!
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「ぼくのジュース、多い。やった〜!!」
「なんで、わたしのジュースは少ないの( ̄^ ̄)」
同じ量のジュースを入れたのに、多い少ないでケンカになることはありませんか?
原因は「見た目」です!
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図をつかってわかりやすく説明していきます。
同じ形・同じ大きさの2つの容器に「同じ量」の液体を注ぎます
そして、子どもに「同じ量」であることを確認してもらいます。

2つの容器のうち1つの容器の液体だけを
「より細い容器」にうつしかえます。

すると、こんなことがわかりました
- 3~4歳前後の子どもは、細い容器に移した液体の方が「水面が高い」ことから「量が多い」と考える
(ピアジェの「保存」の概念)
最初に2つの容器の中身は同じ量だと理解していても、別の容器に移し替えたとたん、同じ量だと思わなくなります。
「自分のジュースは少ない!」と怒るのは、よくばりではなく本当にそう思っているのです。
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保存の概念を知っていたので、子どもたちには極力同じコップをつかってきました。
子どもが多く集まるときも、できるだけ同じものを用意しました。
(同じものがない時は、かわいい紙コップで♡)
また、量を多くみせたい時には「小さいお皿」「細いコップ」を使っています。
小さいお皿や細いコップなら、簡単に子どもがだいすきな「大盛り」になるからです。
ちなみに、6・7歳頃になると「容器の形が変わっても液量は変わらない」ことがわかってくるといわれています。
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「ぼくのジュース、多い。やった〜!!」
「なんで、わたしのジュースは少ないの( ̄^ ̄)」
保存の概念を知っていれば、こんな兄弟ケンカをなくすことができます。
子どもの発達を理解して接することは、子どもにとっても親にとっても大切なことだと思います。

