私は、小学1年生の成績が
とてつもなく悪かったんです。
今思うと
3月後半生まれなうえに
コツをつかむのがゆっくりなタイプ。
仕方のないことです。
でも、父から
「頭が悪い」といわれ
そう思いこんでしまいました。
(父はとても優しい人です。悪気なく言ったのだと思います)
そこからずっと
私の勉強に対するイメージは
できない、つまらないになりました。
・
そんな私に
転機が訪れたのが23歳。
臨床心理士を目指しはじめました。
一念発起で勉強し
25歳で早稲田大学に再入学。
9年後には博士の学位も取得しました。
たくさんのことを吸収できる子ども時代。
自分は頭が悪いという
「思いこみ」によって
学ばずにいたことを
今とても後悔しています。
親の言葉は
子どもに大きな影響を与えます。
「頭が悪い」といわれれば頭が悪いんだ
「顔が悪い」といわれれば顔が悪いんだ
「絵が下手」といわれれば絵が下手なんだ
「足が遅い」といわれれば足が遅いんだ
真実はそうでなくても
子どもは素直に
そう思いこんでしまいます。
・
私は、目先の成績に左右され
学ぶ意欲をなくしてしまうのが
1番残念なことだと思っています。
お子さんには
お子さんのペースがあります。
すぐにできるようになる子もいれば、
時間がかかる子もいると思います。
成績だって
最初からよい子ばかりではありません。
低学年の頃はよくなくても
諦めずコツコツ続けていれば
伸びていく子もいます。
もちろん
子どもが負担になるほど
期待しすぎてはいけません。
でも、お子さんの学ぶ意欲を奪うような
声かけだけは絶対にやめた方がいいです。
なぜなら
学ぶことでいろんなことに
興味がうまれてくるからです。
生きるって楽しいと思える
何かに出会える
チャンスも広がります。
子どもの頃の自分には
「コツをつかめるようになるのが
人よりゆっくりなだけだよ」
「学ぶって楽しいよ」
と伝えたいです。
そして、私のように
今まだ成績がふるわない子にも
「自分のペースでいいんだよ。
コツをつかむのが
人よりゆっくりなだけだよ」
「学ぶって楽しいよ」
と伝えたいと思っています。
・
人の能力にはそれほど差がない
どんな言葉を信じるか
が私は大事だと思っています。
親が子どもに与えられる
最大のプレゼントは
「自分は自分でいいんだ」
「自分さえその気になれば
どんなことも挑戦できる!」
と感じられる心を育てることだと
私は思います。
公認心理師・臨床心理士 いまいちづこ
早稲田大学で学部から博士課程まで認知行動療法を学び、女性に特有な心身の症状やライフスタイルの問題を専門に研究と支援を行っている。2015年、公認心理師・臨床心理士・専門健康心理士として、博士の専門性を生かしたカウンセリング・コーチングを行うBlossomeを開業。
女性起業家として、また小学生2人の息子の母親として、日常生活でできるメンタルの整え方や子育ての方法について具体的にサポートしている。