慣れない土地での初めての子育てで、人に頼ることが苦手なこともあり、いっぱいいっぱいになってしまっていました。子どもや夫にイライラをぶつけては後悔する日々に、なんとかしなくてはと思っていたものの、気軽に相談できる人もおらず、悩んでいた時にたどり着いたのが、このペアレントトレーニングでした。とにかく話を聞いてもらいたいというのが強かったように思います。
今まですぐイライラしていた場面でも、少し落ち着いて対応できるようになってきたかと思います。自分の思考のクセに気づき、受けとめることを繰り返していくことで、自分のことを否定ばかりしていたところから、自分のことを少し受け入れていけるようになりました。それが、子どもの行動も受け入れ、イライラを減らすことにつながっているのかと思います。
子どもが何かをこぼしたり汚したりといった、私がちょっとイラッとしかかったときに、子どもが「まぁ、いっか」とよく言います。前は「まぁ、いっかじゃないよ!」とイライラしてましたが、最近は「そうだね、まぁ、いっかだね」と言えるようになってきました。子どもはずっと教えてくれていたんだなと思うと同時に、その言葉を受け入れられるようになってきた自分にほっとしています。
「まぁ、いっか」と私が言うと、子どもはとびきりの笑顔を見せてくれます。こちらもニコニコで後片付け。イライラしながら後始末するより、断然幸せです。
「まぁ、いっか」と言うことで、失敗してもまたやり直せばいいと少しずつ考えられるようになってきました。失敗を恐れ不安が強くなり、硬くなっていた心が少しずつ変わっていけるような気がしています。
優しく穏やかで、とても話しやすかったです。
専門家としての立場だけでなく、同じように子育てに悩むひとりの先輩ママとしての意見も聞かせていただき、安心する部分もありました。
今この文章を読んでいる人は、何かしら現状に不安を感じている人ではないでしょうか。そして、それをなんとかしたいと思っている人であれば、受講することで必ず何らかの気づきを得られると思います。
周りの人に相談したり話を聞いてもらうことに気を遣って遠慮してしまいがちな人であれば、自分の話を聞いてもらうために、きちんと時間と空間を確保してもらえるこの場はとても貴重だと思います。
✦ 10回コース
✦ ペアレントトレーニングの効果には個人差があります
公認心理師・臨床心理士 いまいちづこ
早稲田大学で学部から博士課程まで認知行動療法を学び、女性に特有な心身の症状やライフスタイルの問題を専門に研究と支援を行っている。2015年、公認心理師・臨床心理士・専門健康心理士として、博士の専門性を生かしたカウンセリング・コーチングを行うBlossomeを開業。
女性起業家として、また小学生2人の息子の母親として、日常生活でできるメンタルの整え方や子育ての方法について具体的にサポートしている。