ある研究では
- 父親に抱きかかえられた幼児は心拍数と呼吸数が『増加』
- 母親に抱きあげられた幼児は心拍数と呼吸数が『減少』
することがわかりました
(クレイグ, 2006)
この違いはなんだと思いますか?
1つ考えられるのは
父親と母親では子どもを抱く
目的が違うことです。
幼児を抱く目的について調べた研究でも
世話は父親<母親
遊びは母親<父親
ということがわかっています。
父親に抱かれる時は
ダイナミックな遊びを求めているので
心拍数と呼吸数があがり
母親に抱かれる時は
甘えたい時やリラックスを求めているので
心拍数と呼吸数がさがるのかもしれません。
パパが寝かしつけしようと
抱っこしたらよけいに目が覚めた
なんてことありませんか?
もしかしたらこの原因は
パパの抱っこが下手なのではなく
こういった子どもの生理的反応が
影響している可能性もあります。
また、普段お子さんとよく遊んでいる
パパなのかもしれません。
・
私自身を振り返ってみても
子どもを抱くのは
寝かしつけや泣いてしまった時など
お世話の時が多かったです。
反対に夫が子どもを抱くのは
ダイナミックな遊びの時が多かったです。
うちの子も心拍や呼吸数を測定していたら
明らかな違いが見られたかもしれません。
・
現在、7歳、5歳と大きくなった子ども達。
体重は20キロを超えました。
毎日抱っこしていたあの頃が懐かしくもあります。
今はもう、抱っこをしたくても
もちあげるのがやっとです。
もっと「遊び」でも
抱っこしてあげればよかったと思います。
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公認心理師・臨床心理士 いまいちづこ
早稲田大学で学部から博士課程まで認知行動療法を学び、女性に特有な心身の症状やライフスタイルの問題を専門に研究と支援を行っている。2015年、公認心理師・臨床心理士・専門健康心理士として、博士の専門性を生かしたカウンセリング・コーチングを行うBlossomeを開業。女性起業家として、また小学生2人の息子の母親として、日常生活でできるメンタルの整え方や子育ての方法について具体的にサポートしている。