
産後を通じて、仲が悪くなってしまう夫婦は多いです。
これは調査でもわかっています。
たとえば
「配偶者といると本当に愛していると実感するか?」
という質問をしたところ
年々愛情がうしなわれていく傾向にあります。
特徴的なのは、夫への愛情の急落です。
参考:愛していると実感する人の割合
- 妊娠時期:夫74.3%、妻74.3%
- 0歳時期:夫63.9%、妻45.5%
- 1歳時期:夫54.2%、妻36.8%
- 2歳児期:夫51.7%、妻34.0%
(ベネッセ次世代育成研究所調べ)
夫婦関係に悩む女性の意見で多いのは
妊娠中や産後の大変な時に
「全然手伝ってくれなかった」
「やさしくしてくれなかった」
というものです。
夫から過去にされたことを
忘れられずに苦しまれています。
・
「あの時されたことは絶対忘れない」
お気持ちはすごくわかります。
でも、一番近くにいる相手への憎しみや失望感
絶望感を抱えながらの生活は
あなたに大きなストレスをもたらします
相手への負の感情は、
結果的にあなたを苦しめています。
・
「夫は嫌いだけど、今は子どものために別れられない」
もしそう考えているなら、
お子さんのためにも
少しでも夫婦関係がよくなる方法をみつけていきましょう。
大好きなお母さんとお父さんがいがみあっている
この状態はお子さんにとってもしんどいからです。
関連記事:子どもに夫の悪口を言わない理由
カウンセリングでは
自分を苦しめる考え方をしていないか
自分を幸せにできる考え方はないか
を考えていきます。
また、過去ではなく
「今」をいきるために
必要なトレーニングをしていきます。
カウンセリングは万能ではありません。
でも、自分と向きあうことで
長年の苦しみから解放される方もいらっしゃいます。
諦めることも必要です。
でも、諦めるのは
すべてをやりきってからでも遅くはありません。

公認心理師・臨床心理士・専門健康心理士
博士(人間科学:早稲田大学)
早稲田大学人間科学部通信教育過程教育コーチ
NHK文化センター講師(マインドフルネス)